身延町の伝統工芸である西嶋和紙を手漉きでつくりあげる山十製紙さんの工房へ行ってきました!
山十製紙さんは、校庭キャンプで体験したゆるキャン△オリジナルカードの紙漉き体験でもお世話になりました。
ゆるキャン△本栖高校文化祭2022|4日間の祭典が聖地 身延町で開催!体験イベントや校舎内見学を満喫!!
2022年5月28日〜5月29日、6月4日〜6月5日『ゆるキャン△本栖高校文化祭2022』が聖地である身延町で開催!この記事では盛りだくさんな本栖高校文化祭イベント、普段見ることのできない校舎内見学の様子をご紹介。
今回はこちらの工房で和紙がどうやって作られているのかを見学!
そして!!
世界に一つだけのみのぶろぐ(@yuru_minoblog )オリジナル名刺も作ってきました!
この記事では、西嶋和紙 山十製紙さんの工房見学の様子とあわせて、自分で紙漉きから作ったオリジナル名刺の体験レポをご紹介しています。
西嶋和紙とは?
西嶋手漉和紙は武田信玄の時代が発祥とされ、その歴史は400年以上といわれています。
武田信玄の時代から伝わった和紙の原料は三椏(みつまた)と雁皮(がんぴ)と呼ばれるもの。
西嶋和紙は特に繊維がわずか3mmという三椏(みつまた)を多く含む故紙(こし)と稲ワラを使用。
素材改良を重ねた歴史と、伝統的な紙漉き技術から生まれるにじみが特徴的な西嶋和紙は、現在も書道家や写真家から愛される存在となっています。
和紙ってどうやって作るの?
武田信玄の時代から伝わる和紙の原料は三椏(みつまた)と雁皮(がんぴ)。
現在では、三椏(みつまた)と雁皮(がんぴ)に加え、楮(こうぞ)と呼ばれる3種類の原料を扱っており、その中でも雁皮(がんぴ)は紙の王様お呼ばれ、とてもなめらかな仕上がりになるそうです。
自力で繁殖では難しいため、育てることが困難だとか。
収穫できるまで10年以上もかかるそうです。
そんな雁皮のタネを山十製紙さんで育てていたところ、つい最近発芽ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。
逆に三椏(みつまた)は育てやすいため、タネから3年目で収穫することが可能。
秋になり葉っぱが落ちるときに収穫が始まります。
現在の西嶋和紙の原料も主に三椏(みつまた)。
身延山ロープウェイから眺める三椏(みつまた)畑はとっても素敵。
これが和紙の原料とは知らなかったです(*¯꒳¯)
そもそも和紙の原料は皮。
木を見つけても、収穫し和紙になるのはわずか2〜3%。
それでも毎年同じ株から収穫するため、環境にも優しいのが特徴なのです( *`ω´)
一度漉いた故紙(こし)を使用し、苛性ソーダで処理。
1度に200キロほどぐらぐら煮たあと一旦水を抜いていきます。
再生紙である故紙(こし)を使用する手法は戦後から続き、独特なにじみを生み出す重要な工程となっています。
職人さん達がかっこよすぎる
工房内で、実際の手漉きの様子を間近で見学することができました!
こちらの職人さんは、60年ぶりの女性の紙漉き職人さんだそうです。
流れるような動きですよねぇ。
でもこの紙漉きで振り返りながら持ち上げる工程ですが……
なんと10キロ以上Σ(゚∀゚ノ)ノ!!?!
( 廿_廿)<おい、まじか。
1日500〜600枚つくるため、この動きを……
すごいです…!!
厚さも全て、同じ均一にする必要があり、これぞ職人技を目の当たりにしてため息が出ました。
さらに真冬は頭が痺れるほどの辛さだとか…
手の感覚がなくなる中、熱いお湯に手を浸しながら作業をするそうです。
力だけでなく、技術や凄まじい精神力も必要となってくるんですね!!
『力がありあまってるんです』
と美しい笑顔で語ってくれました(。-∀-)
かっこよすぎます!
そのあと、ゆっくり、ゆ〜っくり、水を抜き、和紙を乾燥させる工程にうつります。
ここでも驚きの光景を目の当たりに…
まず、水を抜いて塊状態になった和紙を一枚一枚はがします。
なんで破れないんですかっ!!?
と突っ込みを入れたくなるほどの流れるような動き!
そのまま熱々の鉄板に丁寧に貼り付け、乾燥させていきます。
ちなみにみのぶろぐは、鉄板の前に少し立っただけで、汗がじわじわw
\メチャアツイ/
1日中この作業を鉄板の前で…
この中には、82歳の職人さんも(゚∀゚)!!?!
なんですって!!!
パワフルすぎる!
力、技術、忍耐力、精神力が必要とされる中で、一つ一つの動きが美しく、ずっとみていたい(´꒳`)
そんな手漉き工房見学でした。
和紙の世界に触れることがてきて、とても楽しかったです(。-∀-)
身延町内、富士川町、市川三郷町には他にも和紙工房があります!
見学や体験できるスポットがいくつもあるので、ぜひチェックしてみてください。
富士川クラフトツーリズム:公式HP
いざ!名刺作り!!
工房見学のあとは、いよいよ名刺作りへ!!
山十製紙さんにご指導いただき、みのぶろぐのオリジナル名刺を作ってきました!!
まずは名刺サイズの木型に紙漉きをしていきます。
この一枚一枚が自分の名刺になっていくと思うと感動です(´꒳`)
ゆっくり力をかけて水抜きしていきます。
それぞれ表面のでこぼこ加減が違いますね!!
珪藻土マットを使ってさらに水抜きをしていきます。
しばらくしてから、鉄板にローラーで和紙を貼り付け、さらに乾燥させていきます。
そのあとに、山十製紙さんが試行錯誤して生み出した和紙への印刷工程です!
写真や絵画を和紙へ印刷すると、とても味のある素敵な風合いがでるのです!!
みのぶろぐも事前に考えてきたデータを、山十製紙さんにお願いして、できあがった和紙に印刷してもらいました!
印刷ノウハウがあるので、自分で印刷するのは厳しいのですが… こちらで和紙をお買い求めいただくと、名刺の印刷もお手伝いしてくださるようです!
そして完成した、世界で一つだけのみのぶろぐ名刺がこちら!!
( =∪=)<かわえぇ♡
モノクロverは、自分で書いたみのぶろぐの書が際立って渋い感じに!
全く同じじゃないからこそ、一枚一枚愛着がわきます♪
これを一人一人に手渡していくのがとても楽しみです(๑>◡<๑)♡
山十製紙:公式HP(紙漉き体験 2,000円~)
追加名刺つくってきた!
山十製紙さんが事前に用意してくださった和紙の中から、自分好みの色と素材を選んで印刷してもらいました!!
山十製紙さんで追加名刺作ってきました♪
— みのぶろぐ(minoblog) (@yuru_minoblog) September 2, 2022
きらきらがかわえぇ仕上がりに✨
そして和紙を使った作品コンテストが開催とのこと!
募集締切は10月14日まで! pic.twitter.com/6snCLXPpeV
デザインは前回と同じですが、和紙の素材を変えるだけで雰囲気が違って素敵です(*¯꒳¯)♡
自分らしさを表現できる
本当に一枚一枚漉き積み重ね、一枚一枚はがしながら乾燥させていく。 それゆえ全く同じものがない! 一枚一枚、丁寧に、丁寧に、作り上げていく工程にとても感動しました(´꒳`)
そして山十製紙さんのおかげで、自分らしさを演出できるみのぶろぐ名刺を作ることができ、感無量です!!
工房見学から始まり、紙漉き体験、オリジナル名刺の完成まで、本当にお世話になりました! ありがとうございます!
西嶋和紙で世界に一つだけのオリジナル名刺を作ってみませんかっ!! (*>ⅴ<*)ノ
紙漉き体験:公式HP 体験見学
不思議なコーヒーフィルター
和紙の乾燥時間に、山十和紙さんが作るフィルターでコーヒーをいただきました。
手漉き和紙で作られた贅沢なコーヒーフィルター。
三椏(みつまた)を使用したコーヒーフィルターはなんだか不思議な味と香り(´꒳`)
山十製紙さんでは原料の種類によって味の違いを楽しむことができる和紙フィルターを販売中。
オンラインショップ:西嶋和紙 山十製紙
工房では試飲体験もできるので、コーヒー好きなかたは必見。
『西嶋和紙 山十製紙』の施設情報
工房名 | 西嶋和紙 山十製紙 (にしじまわし やまじゅうせいし) |
住所 | 〒409-3301 山梨県南巨摩郡身延町西嶋1212 |
駐車場 | あり(山十製紙の工房近く) |
支払方法 | 現金/paypay |
webサイト | 公式HP/オンラインショップ |
SNS | Instagram/Twitter |
『西嶋和紙 山十製紙』の行き方
最寄りの駅から距離があるので、車やバイクでのアクセスがおすすめ。
- JR身延線 甲斐岩間駅より徒歩30分
- 六郷IC-県道9号(約4分)
- JR身延線 身延駅からなら車で約13分
駐車場は、山十製紙さんの横の細い道を入って左手にあります。
道がかなり細いので、大きなお車でお越しのお客様は裏からまわるのおすすめいたします。